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海の郷　大洗

大洗町は、茨城県の太平洋岸のほぼ中央に位置している、人口約1.5万人の街です。

東は太平洋に面し、北は那珂川を境にひたちなか市と、西北は涸沼川を境に水戸市、西南は汽水湖をはさみ茨城町、南は鉾田市とそれぞれ接しています。

 

東京までは、自動車の場合、北関東自動車道「水戸大洗IC」から約1時間30分でアクセスが可能です。また、苫小牧港との間に定期フェリーが就航しており、首都圏と北海道を結ぶ海上交通の地でもあります。

 

また、「 海とともに生きる　ふれあい・たすけあいのまち　大洗」を掲げ、町民や外部を巻き込み、共創による観光町づくりを目指しています。

 

 

大洗町の特徴

大洗は那珂川河口より南に広がる沿岸の町で、海、川、湖に囲まれた水郷地帯です。

 

町の北側と西側を囲む那珂川河口域、広浦干拓地、涸沼川と涸沼は、かつて阿多可奈湖と呼ばれた広大なラグーンでした。時を経て、川と湖に分かれた現在では、月の潮汐力による海の干満で湖と海を行き来する水の流れと共に豊かな生態系が広がっています。

 

また、大洗町は縄文時代以降、先人の残した住居の跡や古墳などの遺跡が大小103カ所ほど確認され、恵まれた水系のもと、古くから人々が暮らしと生業を営んできた地域であることが窺えます。

 

大洗海岸・那珂川エリア

大洗海岸・那珂川エリアは海抜20～30メートルの大洗台地に、砂丘とクロマツの林が覆い重なったような地域です。大洗海岸では露出した大洗層が岩礁として海岸に並んでいます。海岸線に沿った大小の岩礁に荒波が打ち寄せて岩を洗う様子は、現在、大洗町の文化財「名勝大洗」として保全されています。

 

那珂川流域は古来より豊かな穀倉地帯であり、多様な海藻が繁茂するため、古くから採藻漁や素潜り漁などが発達しました。

 

町名である「大洗」の名前は平安時代の書物『日本文徳天皇実録』に書かれた斉衡3年(856)に大洗磯前薬師菩薩明神(現在の大洗磯前神社)創建の記録に発出しています。その後、大洗磯前神社は戦国時代の兵乱で焼失しましたが、江戸時代に水戸二代藩主徳川光圀により再興が成され、享保15年(1730)にほぼ現在の形になりました。

 

明治時代以後、宮内省御料地に指定され、海浜保養地として宮下旅館街が形成されました。

戦後には大洗県立自然公園、大洗ゴルフ倶楽部、大洗水族館(アクアワールド大洗)などのレジャーが整備されて観光地化が進みました。

 

磯浜市街地・漁港エリア

磯浜市街地・漁港エリアは、縄文時代の海進時期には海面下にあったと想像される海辺の地域です。

現在では大洗町役場をはじめ、漁港、水産加工業など、大洗町の経済と交流の中心地で、水戸から鹿島臨海鉄道15分程で到着する大洗駅もあります。

 

大洗は江戸時代から漁業を生業とし、涸沼川河口は海上運搬の寄港地として利用されておりましたが、小型船が徐々に大型化し砂浜からの漁船の揚げ下げが困難になり、漁港建設は失敗に終わります。しかし、物流などの産業港として大洗港は整備されることになり、現在に至ります。

 

かつての海岸線に沿うように南北に長い軒を連ねている商店街は、江戸時代以降の大洗の中心地として酒蔵や漬物店、干物店などの老舗店が軒を連ね、井上靖の小説「大洗の月」で描かれたように、大洗の人々の受容性に富んだ人間関係のネットワークに魅了される人も多く、近年ではアニメ「ガールズ＆パンツァー」の舞台として大洗町を訪れたことがきっかけで移住する人もみられます。

大洗サンビーチ・大貫エリア

大洗サンビーチ海水浴場は、茨城県最大の砂浜と遠浅の美しい海水浴場です。大洗港の防波堤の影響により砂が集まり広大なビーチが形成された新しいエリアです。海水浴や潮干狩りをはじめメジャーなサーフィンのスポットとして知られています。

 

大洗サンビーチの北側にある大洗港エリアには、毎年11月に開催される大洗あんこう祭の会場として知られる大洗マリンタワーをはじめ、大洗と苫小牧を結ぶフェリーターミナル、大洗沖でゲームフィッシングが楽しめる大洗マリーナなど船舶に関わる様々な施設が集積しています。

 

大洗沖はカジキ釣りの好漁場として知られ、夏に茨城インターナショナルフィッシングフェスティバルが開催されています。
また、民宿やキャンプ場をはじめ、ドッグラン付きのグランピング施設、貸別荘なども開業し、大洗の新しい宿泊文化が誕生しているのも当エリアの特徴です。

涸沼湖畔・南大洗エリア

涸沼は、奈良時代に書かれた常陸国風土記で「阿多可奈湖」と呼ばれていた広大なラグーンでした。海水面が下がり干拓が行われた現在では涸沼と涸沼川に独立して別れていますが、現在も海が満ち潮のときには那珂川河口から涸沼まで海水が遡上する風景が見える、関東唯一の汽水湖となっています。

 

汽水湖の涸沼ではしじみ漁が有名で、涸沼川および涸沼東側の浅場で採取され、漁業組合により4時間が採取時間と決められています。涸沼川にかかる大貫橋や涸沼橋からも見ることのできるしじみ漁は、汽水域のある大洗ならではの風景です。

 

涸沼は平成27年にラムサール条約に登録され、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地として保全されることになりました。絶滅危惧種のオオワシが飛来し、5千羽ほどのスズガモが飛来する越冬地です。湖にはしじみをはじめ、絶滅のおそれのあるニホンウナギや、ハゼ、スズキ、ボラ、シラウオ、コイなど、汽水域ならではの多様な生態系がみられます。

大洗町のごみ処理ルール

大洗町では、「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」はそれぞれ専用の袋に入れて処分します。

「燃やせるごみ」のうち袋に入らないもので、1辺が1m、高さが50cm以内の物、「燃やせないごみ」のうち袋に入らないもので、50cm以内の物は、町指定の処理券をごみに直接貼りだし処分します。

 

粗大ごみは予約制で、町指定の処理券をごみに直接貼りだし処分します。

一人で持てる大きさ・重さの物は400円、持てない物は1,000円の処分費用が発生します。

 

また、「大洗・鉾田・水戸環境組合クリーンセンター」に持ち込むことも可能です。

その場合、60kg未満は一律300円、60kg以上は最初の1kgから計算して、10kgあたり130円の手数料がかかります。

大洗町の対応エリア

磯浜町 | 磯道 | 大貫町 | 神山町 | 五反田 | 桜道 | 東光台 | 成田町 | 港中央 | 和銅